最新治療法

放射線治療に対する誤解と真実~「手術できない」と言われたら・・・

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

手術できないと言われたら? 乳がん治療の誤解

がんの基本の治療や、放射線治療についてご説明します。

がんの治療3本柱

今日では、日本人の2人に1人はがんになります。他人事とは思えない確率ですよね。
乳がんだけでなく、がんになったら今後の生活のことやどのような治療を行うのか・・・とても心配になります。

そこで、がんの基本の治療である「手術療法」「化学療法」「放射線療法」の3本柱についてご説明します。

手術療法

乳がん治療 手術

手術は体にメスを入れて、がんを取り除く治療法です。

早期のがんであれば、手術療法は効果を最大限に発揮します。
しかし、がんが全身に広がってしまっている場合や、がんが手術困難な部位にある場合は、手術ではどうにもならないことがあります。

また、手術でがんを取り除いたとしても、人の目や検査をすり抜けてがんの芽が残っている場合があります。

手術したあとに、残っていたがんの芽から、再びがんが現れることを再発といいます。
手術で完全にがんを取り除いたように思えても、実はまだ残っていたという事態があるのです。

化学療法

乳がん治療 抗がん剤

化学療法とは、たとえば抗がん剤の力を借りて、がんの働きを抑える方法です。

全身にがんが広がってしまっている場合や、がんが大きい場合に効果的です。
がんが大きく手術が困難な場合は、抗がん剤治療でがんを小さくしてから手術をすることもあります。

一方で、全身に治療効果を発揮する分、副作用に悩まされることがあります。
髪の毛が抜けてしまったり、気持ち悪くなってしまったり、だるくなって動きたくなくなってしまうこともあります。

抗がん剤は長期に服用することが一般的であり、長引く治療に心が折れてしまうこともしばしばあります。

放射線療法

乳がん 放射線治療

放射線治療では、X線やγ(ガンマ)線といった放射線をがんに照射することでがん細胞を減らしていきます。
「陽子線治療」や「重粒子線治療」も放射線療法のひとつです。
放射線療法は日々変化を続けており、サイバーナイフやトモセラピーといった最新機器も誕生しています。

手術をした後に、再発が起こりうる部位を予測して放射線治療を施し、がんを根絶する方法があり、再発防止に効果を発揮します。

また、全身にがんが広がってしまい、手術にも耐える力がないときに、がんの動きを抑えるために放射線治療が行われる場合もあります。
がんをできるだけ小さくすることで、つらい副作用を最小限に抑えることができるのです。

放射線治療は手術のようにメスを入れることはないため、ほとんど痛みを伴いません。
大切な臓器を取り除かず、機能を残したまま治療を続けられるため、QOL(生活の質)を向上することができます。

誤解? 放射線治療は手術できないときの救世主

放射線治療の誤解とは

放射線治療は「補助の役割」と認識しがちですが、そうではありません。

放射線治療はますます進歩を遂げ、今ではがんに対し正確に放射線を照射できるようになりました。
手術は、がんを取り除くために第一選択されることが一般的ですが、体の臓器を丸ごともしくは一部取り除くと、体に大きな負担をかけてしまうことは確かです。

本来使っていた臓器を取り除くわけですから、体が適応するのに時間がかかることもあります。
場合によっては食事を制限したり、日常生活で気をつけなければならないことが増えます。

また、痛い思いをして手術を受けたのに、数年で再発してしまった事実を聞いたときには、胸が張り裂けるような思いになります。
「もう手術はできません」と言われたら、他に方法はないのか不安でいっぱいになるでしょう。

ここで、まず一般的に「手術ができない状態」とはどのようなことを意味するのか、ご説明します。

「手術ができない」と言われる理由

「手術ができない」と言われるには、以下の3つの状態が挙げられます。

  1. 全身にがんが広がってしまっている
  2. 子どもや高齢者など手術に耐えられる体力に不安がある
  3. 取り除くにはリスクが伴う大切な臓器にがんがある

がんとわかった場合、必ずしも手術をするのではなく、患者さんの体の状態を考慮し、最適な治療法の選択をしていく必要があります。

例えば、片方の肺に大きながんがあった場合、片方の肺をすべて取り除くと、日常生活が困難になるほど苦しくなります。
がんを小さくしてから手術を検討していくのか、もしくは患者さんと相談し、手術をせず、がんの副作用を少なくして、残りの人生を楽しむのかなどを判断していきます。

放射線治療は手術の代わりにもなる

乳がんの放射線治療は手術の代わりになる

手術を選択しない場合、広がりを見せるがんを放っておくわけにはいきません。

がんを根絶するために放射線治療を行う場合もありますが、手術をしない選択をした場合にも、放射線治療でがんを小さくし、副作用をなるべく減らすことができます。

手術ができないと言われても落ち込む必要はありません。
放射線治療はそんな患者さんの救世主になります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。