用語集

乳がん治療用語集:マンモグラフィ・エコーなど最新検査機器について

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欧米では、60~80%の女性が2年に1度、マンモグラフィ検査を受けています。早期発見ができるため、欧米においては乳がんで亡くなる人は減少しています。
しかし、日本では、マンモグラフィ検査の受診率はまだ30%ほど。そして、乳がんで亡くなる人が増え続けています。
がんは早期発見が何より大切です。少しでも早く乳がんを発見するため、様々な検査の方法を知っておきましょう。

乳がん検診のエコー検査とは?

マンモグラフィ

マンモグラフィマンモグラフィとは、X線で乳房を撮影する装置のことです。つまり、乳房専用のレントゲンですね。
乳がんの早期発見に最も有効な画像診断のひとつで、厚生労働省は、乳がん検診においてマンモグラフィ検診を原則としています。

マンモグラフィは、乳がんの初期症状である微細な石灰化や、セルフチェックや触診ではわかりにくい小さなしこりを画像として捉え、乳房全体の状態を把握することができます。

検査の方法

立った状態で撮影台の上に乳房を乗せ、透明な板で上から圧迫して乳房を薄く伸ばし、上下や斜め方向からレントゲン写真を撮ります。
乳房を平たく圧迫することで病変を鮮明に写し出すことができます。左右それぞれ撮影します。

痛みについて

マンモグラフィの構造個人差はありますが、乳房を圧迫するので痛みを感じる場合があります。
痛みは乳房の大きさには関係なく、乳腺の発達している人が痛みを感じやすいようです。

月経の1週間くらい前は、乳房が張り痛みを感じやすくなる傾向があるので、痛みが心配な人は受診を避けたほうがよいでしょう。

月経後、1週間~10日くらいになると乳房がやわらかい状態になるので、比較的楽に検査を受けられます。

放射線被ばくの影響

マンモグラフィはX線による検査なので、放射線被ばくがあります。しかし、自然のなかで浴びる放射線量と同程度ですので、健康への影響は心配ありません。
ただし、妊娠中もしくは妊娠している可能性のある人は避けたほうがいいでしょう。

エコー(超音波検査)

乳房に超音波をあて、その反射波を画像に映し出して乳房内部の状態を観察する方法です。
乳房にジェルを塗り、プローブと呼ばれるセンサーを乳房にあてて移動させ、はね返ってくる音波を画像化して乳房内部の様子をモニターに映し出します。

マンモグラフィでは、乳腺が発達している人の場合、シコリの検出が難しい場合がありますが、エコーは乳腺と乳がんのシコリが比較的容易に判別できます。
また、放射線を使わないので胎児への影響も心配なく、妊娠中でも受けることができます。
ただし、微細な石灰化は検出し難いという弱点があります。そのため、マンモグラフィとの併用が推奨されています。

トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)

トモシンセシス乳腺トモシンセシス検査は、マンモグラフィ検査と同じ機器を使い、マンモグラフィと同様に圧迫して撮影を行います。マンモグラフィよりも細かい厚さで何枚も撮影する、マンモグラフィの3D版といった検査です。

マンモグラフィは、病変と周囲の正常乳腺組織が重なってしまう欠点があります。

しかし、乳腺トモシンセシス検査では、重なりの少ない薄い厚さでの画像が撮れるので、より精度の高い検査が可能です。
そのため、乳腺が発達している人でも病変の観察が容易になります。また、短時間で被ばく量を極端に増やすこともありません。

まだ新しい技術で、導入している病院は多くはありませんが、今後、期待されている検査法です。

MRI検査

MRIとは、「マグネティック・リゾナンス・イメージング」(磁気共鳴画像)の頭文字を取った略語です。
人の体を強い磁場の装置の中に置き、電波をあてて放出されるNMR信号をもとに画像を描き出し、臓器内の病気の有無を調べる検査方法です。

現在、乳がんにおいてMRIは、マンモグラフィや超音波で精密検査が必要と判断された場合に行う精密検査や、既に乳がんと診断されている人の「手術前検査」として行われています。

MRIMRIは放射線を使わないため、被ばくの心配がありません。
良悪性の診断のためのより詳しい情報が得られ、また乳房内で広がりをもつ多発がんの検査にも適しています。
さらに、遺伝的に乳がんになりやすい若い女性では、マンモグラフィよりMRIのほうが乳がんをより見つけやすいということが報告されています。

ただし、体の中に金属がある人や心臓ペースメーカーを入れている人には使うことができません。
造影剤という薬を使って画像を得るため、造影剤にアレルギーのある人、腎機能の低下した人などにも使用できません。

PET-CT検査

PET-CTは、PETとCTの2つの検査を同時に行い、全身のがんの位置(PET)と、がんの広がり方(CT)をコンピュータ上で合成して、がんの診断をする方法です。

これまでの画像診断より精度の高い診断ができます。

PET

がんの細胞は増殖スピードが速いので、普通の細胞よりも多くのブドウ糖を取り入れ、消費しています。そこで、ブドウ糖に放射能性物質をつけて印をつけておき、体に注射して1時間待ちます。
そして、機械で全身を撮影すると、ブドウ糖をたくさん消費している所が映し出されます。つまり、そこにがんがあるということ。これが「PET」検査です。

CT

「CT」はX線撮影のひとつで、体を輪切りにした映像を画像化し、がんの広がりやほかの部位への転移を調べる検査です。

乳房専用PET:PEM

PEM(Positron Emission Mammography)は、PET検査を乳房用に開発したものです。全身用のPETと比べて空間分解能が高く、より微細な病変を早期に発見することができます。

乳がん検査の最新機器PEM乳房MRI検査は乳房内を詳しく調べることのできる検査のひとつですが、若い女性の場合は 正常な乳腺組織が目立って写ってしまい、病変があるかどうかをしっかりと判断しにくい場合があります。
一方PEMは、正常乳腺の具合の影響を受けないので、このような方の場合にとても有効です。

豊胸手術を受けた人の場合にもPEMが有効です。マンモグラフィは圧迫の圧力により、中に入れたシリコンなどが破損してしまう危険性があります。
また、エコーやCT、MRIでは、シリコンなどの挿入物が画像の精度に影響を及ぼしてしまうからです。

乳房自動スキャン超音波装置:ABVS

乳がん検査の最新機器ABVSABVSは、Automated Breast Volume Scannerの頭文字をとったもので、日本語では「超音波自動ブレストボリュームスキャナ」といいます。

通常の超音波検査は、ひとの手で直接行う検査のため、検査結果が、検査を行う人の技量に左右されてしまう、という大きな欠点があります。
検査の質を、高く均一にするための検査技師さんの育成にも、多くの時間と労力を要します。その欠点を補うために開発されたのがこの自動スキャン超音波装置です。

通常の手で行う超音波検査と違い、技師さんの特別なスキルがいらないため、検査の質を高く一定に保つことができます。
また、乳房全体の超音波画像データを撮影し保存するので、検査が終わったあと何度でもその画像を見直すことができ、より診断精度の高い検査を行うことが可能となります。

Volpara

マンモグラフィ検査では、とくに若い女性の場合、正常乳腺の陰影が強く写ってしまい、シコリや石灰化が見つけにくい状態があります。これを「高濃度乳腺」(デンスブレスト)といいます。
高濃度乳腺の場合は、マンモグラフィだけでなく、超音波やMRIなど他の検査と組み合わせて行うことが大切です。

しかし従来は、マンモグラフィで正常乳腺の濃度を判断するとき、どの程度が高濃度なのか、それとも高濃度でないのか、明確な判断基準がありませんでした。
画像を診断する医師が、自身の経験と感覚で乳腺濃度を判断していたのです。当然、診断する医師によってその判定はある程度異なってしまいます。

ボルパラとは、この正常乳腺の濃度を、マンモグラフィのデジタル画像から解析、判定する新しい方法(コンピュータ診断)です。
これならば、医師によって判断が異なることはなく、より自身の乳房の状態(濃度)を客観的にしっかりと知ることができます。

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宇都宮セントラルクリニックブレストセンターは、乳がん健診をはじめとした、乳腺に関する疾患を専門に扱う女性専用の乳腺外来です。

日本ではまだ少ない3Dマンモグラフィー(トモシンセシス)や、乳房専用PET検査装置であるPEMやABVS・Volparaなどを導入し、精度・信頼性ともに高い世界水準の乳がん検診を、患者さまに負担をかけずに行うことができます。

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