最新治療法

痛みを伴わない検査・放射線治療・免疫療法・温熱療法

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乳房に痛みがあるときでも、必ずしも乳がんとは限りません。
しかし、痛みが伴うときは検査をする必要があります。

また、「乳がんの検査は痛いのではないか?」と思う人もいるかもしれませんが、工夫をすることで痛みを軽減できます。
治療においても、痛みのない放射線治療がどんどん進歩してきています。
安心して治療に臨めるよう、一緒に不安を解決していきましょう。

痛みを伴わない乳がん検査とは

乳房が痛いときは「乳がん」であるとは限らない

乳房がズキズキと痛むと乳がんではないかと心配になりますよね。
乳房が赤かったり、えくぼができていたりしなければ、ほとんどの場合、乳腺症です。

乳腺症とは?

乳腺と痛み

乳房には、いくつもの乳腺があります。

乳腺は、母乳を作り出す小葉と母乳を運ぶ乳管に分かれます。
乳腺がホルモンバランスの乱れにより変化をすることを、乳腺症と言います。

乳房にしこりを感じたり、痛くなったり、乳頭から分泌物が出るなど乳がんの症状と似ているため、「乳がんと思っていたら乳腺症だった」ということがよくあります。

乳腺症は自然とよくなるケースが多いため、基本的に治療は行いません。
症状がつらい場合は、症状に合わせた対処療法を行います。

痛くない? 安心して乳がんの検査を受けよう

乳がんの代表的な検査がマンモグラフィです。

「マンモグラフィは痛い」ということで、検査を受けるのに不安と感じる人も多いと思います。
しかし、マンモグラフィを受ける前にいくつか気をつければ、痛みを最小限に抑えることができます。

乳がん検査 マンモグラフィ 痛み

月経前や妊娠の可能性があるときなど乳房が張っているときは、検査を見送りましょう。
また、何度もX線を取り直さないために、髪の毛を結んでおきましょう。
マンモグラフィは工夫をすれば問題なく検査を受けることができます。

何よりも、がんを早期発見して治療を開始することが重要なポイントです。また
近年、トモシンセシスという乳がん検査も開発されました。
マンモグラフィよりも痛みが少なくより正確な画像診断ができるようになっています。

痛みを伴わない放射線治療のメリット

放射線治療は、がんの三大治療のひとつです。

がんの三大治療とは「手術療法」、「薬物療法」、「放射線治療」のことを言います。
放射線治療は、X線やγ線、電子線を用いて、がんの遺伝子を破壊していきます。
放射線治療単独で行う場合や、抗がん剤など薬物療法と合わせて放射線治療を行う場合もあります。

放射線治療の主なメリットは、以下の2点です。

  • 痛みを伴わない
  • QOL(生活の質)を高めることができる

痛みを伴わない

放射線治療では、放射線をあびても手術のように痛みを感じることはありません。

がんは手術が第一選択になると思う方も多いでしょう。
手術はからだに多くの負荷をかけることになるので、手術は成功したものの、手術の合併症で悩まされる患者さんもたくさんいます。

痛みを伴わず、からだにも負担をかけすぎないため、手術に恐怖を感じている患者さんにとって、放射線治療は救世主になります。

QOL(生活の質)を高めることができる

乳がん検査 QOL

手術のように丸ごと取り除くと、今までのようにからだが機能しなくなることがあります。
一方、放射線治療は臓器をそのまま残して、がんにダメージを与えていきます。

たとえば、片方の肺を全て取り除かなくてはならない場合、とても苦しくなってしまいます。
しかし放射線治療でがんを小さくしてから手術をすることも可能になり、患者さんに備わっている機能をなるべく残すよう、治療を進めることができます。

運動が生きがいであれば、できるだけ肺を残して、運動を続けたいですよね。
こうして放射線治療は、患者さんのQOL(生活の質)を上げることを可能にします。

がんに負けない体をつくる温熱療法と免疫療法

がんと闘っていくためには、がんに負けない体づくりが重要なポイントになります。
そのような体をつくることができる、温熱療法と免疫療法について説明をしていきます。

温熱療法

乳がんで痛みを伴わない温熱療法

温熱療法は、がんが熱に弱い性質を利用して、がんを小さくすることを目的としています。

温熱療法では、がんがある部位を中心に電極板ではさみ、ラジオ波によって発熱を起こします。

がんはどんどん大きくなるにつれ、自分で新しい血管を作ります。
新しく作られた血管は、熱を逃したりすることができないため、熱を与えると簡単に熱くなりがんにダメージを与えることができます。

温熱療法はがんを小さくするだけでなく、体を温めることで免疫力を上げます。
がんと闘っていくためには、このように免疫力を上げて丈夫な体を作ることが大切です。

また、体が温まると痛みが和らいだり、食欲が増えたり、気分が良くなるなどの効果があります。
副作用もほとんどないため、QOL(生活の質)が向上する治療法です。

免疫療法

近年、「第4のがん治療」として注目されているのが、免疫療法です。

免疫療法は、体に侵入した異物を排除するために、誰もが備わっている免疫能力を高め、がんと闘います。
他の治療と比べて即効性はありませんが、効果が長期間続くことが特徴です。

また、もともと体にあるものに働きかけるため、がんの部位を選ばず、副作用が少ないという利点もあります。

免疫療法には、以下のような方法があります。

活性化自己リンパ球療法

現在、最も広く行われている免疫療法のひとつです。
がんを攻撃する白血球の一種であるリンパ球を、体の外で培養し活性化してから、再び戻していきます。
活性化自己リンパ球療法は、「アルファ・ベータT細胞療法」、「ガンマ・デルタT細胞療法」、そして「NK(ナチュラルキラー)細胞療法」に分かれます。

樹状細胞ワクチン療法

がんに対し、Tリンパ球が攻撃をします。このTリンパ球に指令を出す役割を担うのが、樹状細胞です。
患者さんの血液から取り出した樹状細胞と、がん細胞あるいは人工的に作ったものを一緒に培養し、樹状細胞にがん細胞を狙うよう教え、体に戻します。

すると、教育を受けた樹状細胞ががん細胞を攻撃するよう指令を出し、Tリンパ球が仕事を始め、がんがだんだん小さくなっていきます。

痛みを伴わない乳がん治療・免疫療法

免疫療法は、高い費用が発生するため、普及するには時間がかかるかもしれません。
一刻も早い体制の整備が望まれます。

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